言葉の裏にあるものに目を向ける~マウントを取る人の地獄

樹木希林さんの主演映画「あん」を見て、いろいろ、本当にいろいろ考えさせられました。

「あん」はハンセン病患者への無理解によって、不自由を強いられる環境の中で「生まれてきた意味」に向き合い続けた女性と、自由な環境の中で不自由に生きる中年男性と女子中学生の交流を描いた映画です。

なかなか重いテーマですが、一生に一回は見て欲しい素晴らしいものです。泣きますし成長します。

◆失われた51年

私の最近は、「失われた30年」ではなく、「失われた51年」を取り戻すかのように猛烈に感動に出会い続けようとしています。
人目を気にし続けた10代。
流行に流され続けた20代。
人のせいにばかりした30代。
自分を責め続けた40代。
このどこかに、「感動を軸に生きていけ!」という許しに出会えていれば、もっと自由で地に足のついた生き方ができていたように思います。

人をうらやんだり、憎んだり、自分を責めたり、卑屈になったり。
それは「感動」を軽んじて生きてきた結果のように思います。
「感動」を軽んじる事は、自分を軽んじる事ですね。もっともっと心に寄り添い、悲しみも苦しみも、喜びも幸せも、丁寧に拾い上げて大切にしてあげれば良かったと思います。

◆マウントを取られました

そういえば、最近マウントを取る人に出会いました。
以前なら悔しくて恨み節を炸裂していたでしょうね(笑)。
頭では「プライドが高い人。でも自信のない人。」と心理学的な分析はできましたが、心のざわざわを収めるまでは時間がかかりました。
でも、今は「マウントを取りたい心理状況なんだな。しんどいだろうな。」と俯瞰してみる事ができるようになりました。これもたくさんの映画や本に出会って感動したお陰だと思います。

マウントを取りたい心理状況の人はとても辛いと思います。とても気の毒です。
常に孤独にさらされますし、勝つか負けるかでしか人間関係を見る事ができませんの気が抜けません。また、知識や経験が無いと自分には価値が無いと思っているので、常にそれをアピールし続ける事になります。
よって人には煙たがられてまた孤独になっていく・・・。
実はアリジゴクのような状態で生きているんですね。

そう思うと、「せめて私と一緒にいる時ぐらい自慢しまくっておくれ。」という心持になります(笑)。
もし、誰かにマウント取られるような事があったら参考にしてみて下さいね。

マウント

◆自由なのに不自由になる現代人

この「あん」という作品を見てから、自由なのに不自由と思っている現代人の不幸を改めて考えるようになりました。
この作品の中で、樹木希林さん演じるハンセン病患者のおばあさんが女子中学生に
「自由なんだからやりたい事やればいいじゃない。」
というセリフを言うシーンがあります。
女子中学生は「無理だよ~。」と受け流し、塾があるからと帰って行きます。

そのハンセン病患者のおばあさんはハンセン病患者の療養施設に幼い頃連れてこられ、他の患者と共にそこで生きる事を強いられました。
改めて調べましたが、ハンセン病患者(昔のライ病)への差別や偏見は目を覆いたくなるようなひどい物だったようです。

そんな環境の中でも喜びを見つけ、「私たちはこの世を見るために、聞くために生まれてきた・・・だとすれば何かになれなくても、私たちには生きる意味があるのよ。」と言ってこの世を去って逝ったおばあさんの「やりたい事やればいい。」と言う言葉の重みは計り知れませんね。

◆私はまだまだ甘い!

「何かになれなくていい」
もっと肩の力を抜いて、聞こえるもの、見えるものに感謝して受け取りながら生きて行く。
そうなれたら、人はもっと自由になれるでしょうね。

先ほどお話ししたマウントを取ってくる人も、きっと何者かになろうと必死なんだと思います。
まるで昔の私のようです・・。生きる事は戦いだと感じているでしょう。

このハンセン病患者の療養施設にはまだ生活している人たちがいます。
みんな高齢者になってきて支援を必要とされているそうです。
こんなに自由で、こんなに平和な日本の中に、まだそんな隔離施設があったという事実は大きな衝撃でした。

私はまだまだ甘くて弱い。何にも知らない。与えられた自由にあぐらをかいて、不平不満をたれ流してるただの幼児のようなもの。
心からそう思いました。
何が苦しいだ、何が不自由だ、何が悲しいだ・・と恥ずかしくなりました。
この「あん」という映画を作ってくれたドリアン助川監督の思い、樹木希林さんをはじめ出演された俳優さんやスタッフの思い、しっかり身の一部に変えて生きて行こうと思います。

・・・そう思うと、素直な性格で良かったと親に感謝したくなりました(笑)。

◆言葉の裏にあるものに目を向ける

その人の背景にあるものに目を向けていくスタンス。
言葉の上っ面を受け止めて、怒ったり泣いたりするのではなく、「なぜそんな言葉を言うのか」「なぜそんな事をするのか」に目を向けられる人間でありたいと思います。

その人の指にダイアモンドの指輪が無くても、ルビーの指輪が無くても、心にはみんな宝石を持っている。その宝石を見つめられる人。ドリアン助川さんがそんなお話しをされていました。
樹木希林さんの生き方とあいまって心にすとんと落ちてきました。

自分に嘘をつかない生き方。
自分を信じる生き方。
そして、人に優しくいられる生き方。
それが全てなのかもしれません。

今日は「あん」という映画に絡めてマウントを取ってくる人の悲しさについてもお話ししてみました。
是非、子育ての参考にしてみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
ではまた。

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