母親視点から見るベーシックインカム後編・お金から人へ

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お金と時間

子どもを育てる上で「お金」と「時間」の不足が大きな課題になっていると思います。もっとお金があれば、もっと時間があれば・・。こう思っている親御さんはきっとたくさんおられると思います。
経済的余裕があれば、お母さんは仕事をしなくても済むかもしれませんし、仕事をしなくて済めば時間的な余裕も生まれます。

仮に仕事をするにしても、「生活のため」ではなく「自分のため」に働くことができる人も増えるでしょう。やりたかった仕事、身に付けたかったスキルをマスターするために「仕事」を探すことができます。
また、経済的に安定すれば夫婦の関係も変わってくるように思います。

そういった面でベーシックインカムは、親が子育てにゆとりを持つためには効果的な政策かと思います。

クリエイターを育てる

本来、クリエイティブな時間を確保しやすいのが子どもの頃です。
生活の面倒は親が見てくれるし、仕事をしてお金を稼ぐ必要もありません。自分の好きな事をやって、様々な創作活動に時間を充てる事ができます。
残念ながら今の日本では、そんな貴重な時間を詰め込み式の座学に奪われてしまっていますが。

ベーシックインカムはその創作活動を大人も持てるようになる仕組みだと多くの見識者は話します。
作家になるのが夢だった。Youtubeで音楽配信したかった。見た映画の評論をブログで書きたかった。洋服を作って売りたかった。料理研究家になりたかった。パソコンを勉強したかった。
そんな密かな夢を叶える時間を作れるのです。

生活するために働かなくてはいけなかったのが、最低限の生活なら保障される事で心にも経済的にもゆとりが生まれます。若者ならシェアハウスを利用すれば十分生きられます。ひとり親家庭でも一軒家を借りてシェアすればずいぶん楽になるのではないでしょうか。

昔の文豪は居候だったりヒモだったりしたと良く聞きます。クリエイティブな才能を開花させるには、パトロンの存在があるか無いかで大きく違います。ベーシックインカムはちょっとケチなパトロンがついた状態になるという事でしょう。

自己責任

今は夢を叶えるにもたくさんのハードルがあってなかなか一歩を踏み出せない状況があります。
お金が無い。時間が無い。子どもが小さい。仕事が忙しい。知識がない。
でも、このベーシックインカムが導入されれば、「生活するために働かなければいけない」という言い訳が通用しなくなります。両親と子どもが二人いる家庭なら、28万円が毎月給付されるのですから(月7万円なら)がむしゃらに心をすり減らして働く必要は無くなるでしょう。
一人暮らしでも生活レベルを下げて、アイデアを出せば月7万でも生きていけます。先ほど書いたように、人数さえ集まれば固定費を分割できるのでさらに経済的にゆとりが生まれます。

お金を何に使うか、時間を何に使うかは、今以上に自己責任になってきます。
国はお金を配っているんだから、あとは自助努力で頑張りなさいと言うでしょう。病気にならないようストレスをためない生活を心がけたり、人と助け合う為に人間関係を上手に作ったり。

自分の人生をどう生きるか。そこに対する自己責任は大きくなると思います。

結局コミュニケーション

私はベーシックインカム推進派ですので、今回の記事はかなり偏った内容になっていると思います。
常々「人間はお金を稼ぐために生きるのか?」という疑問を持っていますので、このベーシックインカムを実験的に試してみるのはいい事だと思っています。

ただ、社会保障制度が無くなる事はとても怖い事だと思います。子どもが小さいうちは病院に行く回数も増えますし、親の介護が必要になれば仕事を辞めなくてはいけなくなるかもしれません。そうなった時、月々7万円では生活するのは厳しいでしょう。介護費用もかかります。

となると最終的に頼れるのは人なんだと思います。
半日だけ手伝ってくれる人、晩御飯だけ作ってくれる人。子守してくれる人、遊びに連れて行ってくれる人。そんな色んな人とのつながりを持つことが社会保障の代わりになるのではないかと思います。

相互扶助

オタキングこと岡田斗司夫さんは
「今まで邪魔くさい事を全部国に任せてきた。これからは自分たちで助け合って生きる事でお金の呪縛から解放される」
という内容のお話しをされていました。確かに私たちは人に迷惑をかけないように、お金で解決する道を歩いて来ました。人との関りを煩わしいと捉え、「個の空間」「個の時間」にたくさんのお金をかけてきました。でも、それによって多くの人が孤独を感じ、承認を得られない自分を責めるようになってしまったと思います。

競争する社会はそろそろ終わりを迎えようとしています。これからは共存の時代ですね。
仮にベーシックインカムが導入されれば、私は人の役に立ちたいと思う人が増えるように思います。人間は承認されたい生き物ですから。生活さえ安定していればボランティアやお手伝いに時間を使う人も出てくるのではないでしょうか。そんな人たちに「手伝って」と言えるコミュニケーション能力。それこそがこれからの子どもたちに必要なスキルだと思うのです。

誰とでも円滑な関係を作れるのがコミュニケーション能力、ではなく、自分を開示し弱みを伝え、助け合いの関係を作れるのがコミュニケーション能力だと思います。そこには虚栄心や上下関係は不要です。同じ人間として対等に付き合える自尊心。それさえあればフラットな人間関係を作っていけそうです。

今回はベーシックインカムから、お金に頼らない生き方についてお話ししてみました。あくまでも私視点ですので、ぜひ一人一人が「自分ならどう考えるか」という視点で深掘りしていただけるといいかと思います。

議論を尽くすためには自分の意見が必要です。
あなたはベーシックインカム、賛成ですか?反対ですか?一度考えてみてくださいね。

では今日はこの辺で。

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