自殺を考える前にできる事~見えない心ではなく体の声を聞こう

先日から芸能人の方の自殺が取りざたされていますが、9月27日の竹内結子さんが亡くなったニュースにはとてもショックを受けました。この場を借りて、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

新型コロナウイルスによって多くの方がストレスを抱える中、自殺者数はこれからますます増えると言われ、社会全体に暗雲が立ち込めているようにも思います。淘汰される職種や会社。またコロナの影響がある人無い人。そして先行きの見えない状態を楽しめる人楽しめない人。時代の転換期という事もあり、自分の人生と向き合う時代なのかなとも思っています。

以前にも自殺を取り上げた記事を書いていますが、今回は同じ自殺というテーマを心ではなく「体」という側面から掘り下げて行こうと思います。

心の声を聴くのは難しい

「自殺」というものを考えたとき、一人一人の心の持ちようやあり方について、背景や事情を察すると一概には言えないもどかしさや無力感を感じます。命を手放す覚悟をした人を、軽々しく論じる事はできませんね。

また「心の声を聴いて」とは言いますが、「死にたい」というのも本音「生きたい」というのも本音なんだと思います。心の声を聴くのはとても難しいです。心には雑音が多く、どれが自分の本当の声なのかが分かりにくいとも思います。

例えば
「うちの子ほんとに片付けない!私は家政婦じゃない!」
と腹が立っているとします。次から次へ散らかして片づけない子どもを見ると苛立ちますね。ですが、反面「私の子育てが悪いのかな?」とも思いますし「子どもなんて散らかすもの。」とも思います。
また「もしかしたら発達障害?」なんて不安もよぎるかもしれません。

どれが自分の本当の心の声なのか分別するのはとても難しいです。建前なのかプライドなのか、しがらみなのか弱さなのか。いくら頭で考えていても一つの答えが出る訳でもありません。波のように色んな思いが打ち寄せて、コロコロ変わっていく。感情の波とはそういうものです。

私は、そのどれもが自分の心の声で、全部拾い上げていいものだと思っています。思った事は全て受け入れる事が第一歩。コロコロ変わるのも人間です。相対的な生き物である以上、環境や相手が変われば気持ちも変わって当然です。

ただ、そこでアドバイスするならば、頭の中で考えていてもなかなか収集はつきません。ここはやっぱりノートに書き出して眺めてみる事をお勧めします。すべて否定しない。全部自分が感じた大切な感覚です。一つ一つ、もれなく書き出してみましょう。

正直な思いをすべて書き出し目視すると、思考が整理されたような感覚になります。からまった毛糸をほどききったような爽快感があります。難解な心の声は、書き出すことで可視化されます。
心の声が聴こえない時は、一度やってみてください。

商品化された精神疾患

カウンセリング

最近では心理学や心のケアなどが広まり、カウンセリングやコーチングも周知されてきました。半面、心への関心が高まっているにも関わらず、心を病む人は後を絶たず、Twitterでは嘆きや苦しみのツイートに溢れています。
日本ではうつ病の患者数も増加をたどり、厚生労働省も精神疾患のカテゴリを設け、その対策に力を入れています。
厚生労働省・知る事からはじめよう~みんなのメンタルヘルス
分かりやすく平易に解説されているので、一度チェックしてみてください。

ただ、知っておかなければいけないのが、日本でのうつ病患者が増えた背景には、薬品会社の戦略(薬の販売)や医療機関側の事情(精神疾患の判断基準の変更)もあり「うつ病」事態を商品化して受診するよう誘導されたという側面がある事です。

その辺も加味して「うつ病」を捉えて頂けるのがいいかと思います。
こちらの記事に厚生労働省のデータなどを引用され詳しく解説されているので参考にしてみてください。
なぜうつ病は増えたのか

以前はTVで「あなたもうつ病かも。一人で悩まず病院に相談を。」等のCMを見たときは
「国を挙げてのコマーシャルを打たなければいけないほど日本人のうつ病患者は増えてるのか・・。確かに自殺されて人口が減ったら税収が減るものな・・。」
なんて浅く考えて分かったような気になっていました。

でも、実はその奥があったんですね。うつ病と認定されやすいシステムにし、うつ病の治療薬を多売する。それによって利益を得る細工がしてあったという事です。似た事例として、高血圧の基準値を下げて薬を処方するというのもありますね。

確かにそうする事で、メンタルクリニックも激増しカウンセリングやコーチングビジネスも広まりました。
利益を上げるための戦略だったとはいえ、人々が不安を抱える変革の時代にマッチした需要と供給でもあったようにも思います。カウンセリングが広まったことによって、自分と向き合うきっかけをもらった方も多いと思います。

いい悪いと論じるのは別として、まずはそんな一面もあるんだと知っておくと、流されず一旦考える癖がつきますね。

体は嘘をつかない

自分の心は元気なのかどうか。
実は自分で判断するのは難しいです。心の声を聴くことが難しいのと同じです。

自殺した方も、つい数時間前まではいつも通りだった・・と周囲の人が話されているのも聞きます。本人さえ心の変化に気付かず無理をしていたのかもしれません。

私は受診したことは無いのですが、心療外来などでは
「眠れていますか?」「ご飯は美味しいですか?」
などの問診をされるそうです。
いわば「体」の反応を見るんですね。心は見えないしレントゲンに写るわけでもないので、その心を持った体がどう反応しているかがポイントになるようです。

心の元気が無くなれば、ご飯の味がしなくなったり眠れなくなったりする。心と体が繋がっている証拠です。体は嘘をつかないという事です。

「お互い様」と言い合える環境

そう考えると「会社に行きたくない」と思っているのに重い足を引きずりながらも出社するのは、心と体が一致していない状態です。上司に怒られるとか、仲間に迷惑がかかるとか考えてしまうと心を置き去りにするしかありません。
「あなたが休んだことで皆に迷惑がかかった。」
なんて言う先輩がいる職場だと、熱があっても仕事に行こうとしてしまうでしょう。親のお葬式でさえ言い出しにくい職場もあるそうです。
ブラック企業を辞められない人は、人一倍真面目で誠実だそうです。人に迷惑をかけたくない・・という性格を利用されているような状態です。

ちなみに私は会社勤めもしましたし、アルバイトを雇ってお店をしていたこともあります。
でもはっきり言って、一人休んだぐらいで回らなくなる職場はシステム自体が間違っています。確かに現場は大変になるかもしれませんが、カバーし合う体制が取れていれば何とかなるものです。
ホワイトな職場というのは勤務時間で判断するのではなく、コミュニケーションの視点から見る必要があると思います。「お互い様と言える職場」という基準で判断すべきです。

心と体を一致させる

フランス文学者である内田樹さんの「困難な結婚」という本には「体の声を聴け」と書いてあります。心の声を聴くのではなく、体の声を聴く。武道家でもある内田さんらしい言葉です。

ブラック企業を辞められないのは体の声を聴いていないから。足が重い、眠れない、すぐ涙があふれる、感情的になりやすい、いつも不安、胃が痛い、髪が抜ける、吐き気がする、動悸がする。そんな体の反応は、心の声を聴くよりも分かりやすいですね。

仕事が楽しければ誰だって仕事に行きたくなりますし、残業だって苦にはなりません。心と体が一致しているのでいくらでも頑張れます。
忍耐や根性という精神論も「何に向けて」があってこそ生かされるものです。

体の声を聴けば心の声が聴こえてくる。
きっと体は「もっと全力で生きたい!」と言っているように思います。体が喜ぶ事をしてあげたいですね。

自分の心は健康か。
ついつい無理をして頑張りすぎてしまいますが、人の期待や自分の承認欲求、そんな見えないものに自分を合わせていくのではなく、「体はどう反応しているか」をしっかり見つめ心と体が一致した生活を心がけたいですね。

私の母は体の声に耳を傾けなかったので血を吐くまで頑張ってしまいました。
詳しくはこちら↓↓

心が弱いから体に症状が出るのではなく、体の声を聴いていないから心が見えなくなっているんですね。
自分を大切にできるのは自分だけ。
どうか体の声を聴いて優しくいたわってあげてくださいね。

では、今日はこの辺で。

(Visited 82 times, 1 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です